歌詞
あだの火宅 アダムみたく孤独 もうとっくにサヨナラしたはず
けどもしもうすぐ消えるなら今だけはちゃんと見とかなくちゃ
真っ赤な心ごとここに残しときたい 落とすと割れちゃう切ない塊
この風に乗せれば音、光をも追い越して遠い星へきっと届くと思う
じっと死んだような空白もいま楽にするよ
この日まで20年は一本の稲妻 けど今の間の魔は
たぶん最後まで語り得ない おもしろい知らないことや解さないことの
足音が舌を溶かし歌詞とかす 昨日の胸をたたく喜びや鉄のような悲しみ
こもごも抱きかかえ泣きつかれた子供のように眠り込む僕は
次の朝この毎日を泣きたいくらいに深く愛したくなる
なにも捨ててないし何もとどめてない 大粒のてんてん目を瞑り呟くよ
あの空を騙してる なんでだかなんとなく濁った頭 これこそが僕の
なにも捨ててないし何もとどめてない 大粒のてんてん目を瞑り呟くよ
あの海を騙してる なんでだかなんとなく濁った頭 これこそが僕の
「本当に本当ないのかも」言うぽつり 窓際で
ぽつねんと木の葉が舞う様を長い間楽しそうに眺める
底はつかないけれど満たしてくれる今が大切だ
捩くれたジオラマの町でまたネジを巻き直すヒポコンデリー
呆れられアキレスが切れるとき一体どんな気持ちだろう
みんなが認めてくれる悲劇ならそれもいい
無機質に浮き沈み繰り返す旋毛の奥 一分一秒の果ての果てまで脈を打ち
ぐっとのめり込んでっちゃう僕はきっと別人
崩れたらいっそ大声で笑ってほしい
限りある形ないものに強く惹かれてく つまりこれと一緒
人知れず待ってる 美しいものとめていずれ去る
だけど醜いものだけはどこへだってつきまとう
なにも捨ててないし何もとどめてない 大粒のてんてん目を瞑り呟くよ
あの空を騙してる なんでだかなんとなく濁った頭 これこそが僕の
なにも捨ててないし何もとどめてない 大粒のてんてん目を瞑り呟くよ
あの海を騙してる なんでだかなんとなく濁った頭 これこそが僕の
まるでひとつの時代のよう
ひとつの世界のよう
体はひとつ 感情はななつ だけど気分は無数
そう 夜空に煌くあの綺羅星のごとくだ
いくら数えても数えても数えても数えても数のほうが足りない
この影たたんで最後の水をなめるときもし届くなら
紺碧の空までこの紙切れを燃やしその灰を
天高く両手いっぱいに誇らしげに飛ばしだろう
雲の上から無理やりに引きずり下ろして
手をついてまっすぐ僕だけを見てもらう
彼はきっと優しい微笑みを浮かべるし彼女は鈴のような声で褒めてくれる
なにも捨ててない なにもとめてない 大粒のてんてん目を瞑り呟くよ