あるぱちかぶと「大震災」の歌詞

大震災

あるぱちかぶとの「大震災」の歌詞。この曲は2010年よりは前だった気がするから東日本大震災より前にできた曲だ。

歌詞

島国をマグニチュード0の震災が襲う 藪から棒に豆鉄砲をパン
まるで癌告知 あんぐり口開ける 誰しもがピアニシモふと立ち止まる

まんまるい充血気味の日の丸二個 白地の地響きに耳そばだてる
生唾をゴクリ あくびにもおくびにも出さずに惚けるナマズはあくまでも
極秘 碌々 なあなあ 三々五々 国民 ほれキングサイズ防災頭巾
節々でズキズキと軋む列島 虫の息吹 血しぶき 
富士山のへそから噴出すゲイサー 全国の窓口を封鎖

「番組の途中ですが、ここでニュース速報お伝えします 
南は琉球 北は択捉まで広域にわたり突如襲うカタストロフ・・」

画面越しにだんまり見入る固唾を呑む
神々の祟りが三度民にたかり みなぎる稲光りが割る錆びたアビタシオン
がたがたと音を立てて淘汰され粗方壊滅したトキオ ダダよ 大都市よ
それはこんなにもこんなにももろいものか
あめく 面食らう 荒れ果てるエクメネ

島国をマグニチュード0の震災が襲う 藪から棒に豆鉄砲をパン
まるで癌告知 あんぐり口開ける 誰しもがピアニシモふと立ち止まる

1億19999999人が一斉に箸を落とす
ただひとり道行く中肉中背 宙に浮き12時の方向で太陽と衝突
真昼間くっきりそれは変わらず燃え 陸と海と空 三つ巴
セピア色の擦筆画のような街を隙間なく満たしていく光は
ついにその対を食い尽くす そこは精神の解放区 
跳ね返すトマホーク 僕らだけの神聖なシナゴーグ
拍子木の乾いた音がつんざく大地 物見矢倉 穴蔵 ビアグラを叩き割れ
ちゃぶ台の下はたまた瓦礫の下 間延びした幻のまほろばを滅ぼす
ウロボロス切断 麻酔切れた瞬間 半畳打つ暇もなく暗礁に乗り上げる
逃げ惑うパニックの乗客とキャプテンを乗せた細長の豪華客船
甲板はおしくらまんじゅうおされても泣くな
すべてのイズムが東シナに沈む
すべてのイズムが東シナに沈む

島国をマグニチュード0の震災が襲う 藪から棒に豆鉄砲をパン
まるで癌告知 あんぐり口開ける 誰しもがピアニシモふと立ち止まる

血湧き肉踊る反骨のアーベント 無愛想にシンクロするドラム音と動悸 
とまる舞台装置と野遠見(のどおみ) 泥海へと流されてひび割れた荒野に
シュッポ脱がず幾度となくとかげのシッポみたく再生を繰り返す 
十把ひとからげにわし掴む しずかに!服を剥ぎ 
むき出しのふくらはぎに詰まっている何かをかみ締める
ホルマリン漬けにした腐るほどのイメージが
午砲台の上で今か今かと燻っている
濁った頭 ぐっと振りかぶり凍てついた鉄板の上で芥子粒を消し潰すと
小太りの飛ぶ鳥もドブへ落とす産声 オーボエが鳴り叩く 
響き打ち砕く声のない遠吠え 栄養過剰摂取 
ふんぞり返る雄鶏ももんどり打ち一蹴
言葉尻に火をつけて迸り脇には目もくれず木目に沿り韋駄天走り
猫のような生命力 まっしぐらにしぐらむひのき舞台 火蓋を切る

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