あらすじ
マフィアの闇取引に巻き込まれたルーシー(スカーレット・ヨハンソン)は、特殊な薬が入った袋を体に埋め込まれ運び屋にされてしまう。しかし、体内で薬が漏れたことで彼女の脳機能は驚異的に覚醒。脳科学者ノーマン博士(モーガン・フリーマン)が見守る中さまざまな能力が超人的に目覚める一方、少しずつ人間性が喪失し、自らを制御できなくなっていく。
シネマトゥデイから引用
ストーリー要約・ネタバレあり
あらすじを読んだ時点では『リミットレス』的な内容を想像してましたが予想は裏切られた。
我々生物の脳が10%そこらしか使えない、使えたらどうなるのかってのが大筋です。
「20%使えたら自分を使いこなせる、40%使えたら他者を使いこなせる、さらに上がると想像もつかない」と、作中に登場するモーガン・フリーマン演じる博士が講演する場面があります。
一方その頃、ルーシーはマフィアのせいで体内になんかすごいっぽい薬を入れられていましたが、不慮の事故で漏れてしまう。なんとこの薬が脳を覚醒させる効果を持っていて、ルーシーの脳のリミッターを外します。
覚醒した脳の能力によってエージェントへの反撃、他の密輸者からの薬の回収を行うルーシー。
そしてたどり着くのはノーマン博士。
なんでもできるようになった彼女は、博士に自分はこれからどうすればいいのかを問います。
「後世に知識を紡ぐことより大切なことはない」と博士。
マフィアに追われながらも博士の元にたどり着き、自分の知識を独自に作り上げたコンピュータに移して、物質的なルーシーは消えてしまいます。そして宇宙へ。
感想
後半は完全に置いていかれた。脳の機能が工場する話だと思っていたのに時も場所も超えた。なんだあれは。ツッコミながら見ると面白いと思います。
印象的だったシーン
時こそが存在の証
車の映像を早回ししていくとやがて消える、時こそが存在の証なのだ的なシーン。
確かに…ん?そうなのか?と思っていたら次のシーンに移っていた。自分の中であのシーンはあまりにも早すぎた。良さげな説明だなと思いました。
電波を物理的に操るシーン
脳が進化していけば電波が見えるのを可視化しているシーン。磁場に従う鳥とかこういう感じで見えてるんですかね。なんとなく感じてるだけなんじゃないかって思ってるんですが、まあそれも覚醒度合いによるか。
触って目的の電波を選り分けるアレ、それは無理だろ!マフィアを宙に浮かすのも磁場を操ってるのかと思いましたが、それは無理だろ!
ルーシーがコンピュータを作るシーン
腕が根っこみたいになって周りのものを取り込んでいくシーンから。ドス黒い有機的な何かがうごめくシーンはどうしてそうなった。そしてなぜ最後はUSBなのか。USBに収められるデータ量ならあんなに大規模な必要はなかったし、USBが高機能ならコンピュータのほうもなんとかできたと思う。ってか脳だけでそれは無理だろ!
お猿のルーシー
ルーシー(人間)がルーシー(猿)に知恵を与えたタイムパラドックスの話だったんだろうか?
その他の知識
リュックベッソン監督の思惑
監督はこの作品を三部に分割して、『レオン』→『インセプション』→『2001年宇宙の旅』っぽくしようとしたとのこと。言われてみると確かにそんな気もする。ルーシーが覚醒するまでの流れはレオン、覚醒してから自由自在に動き回るインセプションパート、ラストのフル覚醒後は宇宙の旅っぽい。
脳の10パーセント神話
この物語の前提にある「人間の脳にはまだ使われていない機能があるはずだ」という都市伝説。
Wikipediaに項目があるほど有名。冒頭にも書いたように映画『リミットレス』も同じ前提に基づいてストーリーが進められる。
実際にはほとんどの脳の領域が活性化している、あるいは活性化する時があるらしい。
CPH4
作中に登場する脳機能を覚醒させる架空の薬。妊娠6ヶ月の妊婦の体内で作られる成分で、ルーシーの体内にあるような量のCPH4を集めるのは大変とのこと。
キャスト
スカーレット・ヨハンソン
モーガン・フリーマン