『エンド・オブ・キングダム』、原題はLondon Has Fallen。ババク・ナジャフィ監督の映画。主演はジェラルド・バトラー。前作は『エンド・オブ・ホワイトハウス』。
あらすじ
イギリス首相の葬儀に参加するために訪英する米大統領。もちろんジェラルド・バトラー演じるマイク・バニングも同席。各国首脳らが一同に介する葬儀を狙ってテロリストが動き出し、バニングが活躍する。
感想
展開は前作と同じだしストーリーに特筆すべきところがあるわけではない。ツッコミどころもある。でもこの映画の醍醐味、オリジナリティはバニングと大統領のバディ感。その点では前作より最高のパートナー感が出ていてかっこよかった。誰かを守れる強い男になりてぇと思う映画だった。
そんなことより2号機を見てくれ
基本的には前作の舞台がイギリスになったと思って良い。今回はワンシーンだけ切り取って紹介したい。それが2号機だ。
街での銃撃戦を掻い潜って、バニングたちは大統領用ヘリで空港に向かう。1号機、2号機の2機で逃げるのだが、ビルの屋上にもテロリストたちが待ち構えている。テロリストらはスティンガー(追跡機能のあるミサイル)で大統領ヘリを狙う。
初めはフレア(誘導ミサイルをおびき寄せて劣りになるやつ)を使ってミサイルを回避する。前作でも出てきたアレ。しかし途中で2機ともフレアも弾切れになってしまう。そこで今回紹介するシーン。
大統領が乗っている1号機、そして2号機の間での無線でのやりとり。
「2号機、当機をカバーせよ」
「了解」
了解、の後は2号機が機体を傾けて、1号機の身代わりとなってミサイルで爆撃される。続くシーンでは結局1号機も被弾して、展開的にも大統領は助かって、さらに逃げ延びて、、という感じになるのだが。
このシーンだけ何回も見れる。
1号機からのメッセージの後、2号機が答えるまでの一瞬の「間」、そして覚悟を決めたように落ち着き払った「了解」、迷いなく機体を傾けスローモーションになる演出。せいぜい10秒くらいのシーンだけど2号機の勇姿、全員に見て欲しい。
元のセリフは、以下。Marineは機の名前。
“Marine 2, prepare for sacrifice.”
“Copy.”
カッコイイ。シークレットサービスの職務や覚悟を感じるし、命をかけてでも守りたいもの、自分にはまだ見つかってないなあとか思った。